鼻の病気
鼻の病気
など
など
くしゃみが出る、鼻水が出る、鼻詰まりを起こすなどの症状の多くは、鼻や口から入ってきた物が有害だと判断した時の身体の防御反応によるものです。この反応が過剰となり、それほど有害な物ではない物質に対して上記のような症状を引き起こす事の総称を「アレルギー性鼻炎」と呼びます。多くは体質によるもので内服薬や点鼻薬などによる対処療法と共に、レーザー治療などの外科的処置、免疫反応の改善による舌下免疫療法などにより症状の軽減を目指します。花粉症はアレルギー性鼻炎の中でスギ、ヒノキに代表される花粉をアレルゲンとする疾患です。
鼻の中の空洞部分を鼻腔と呼びますが、鼻腔の周囲にはいくつかの副鼻腔と呼ばれる空洞があります。副鼻腔は全て細い穴でつながっており、薄い粘膜で覆われています。通常は空気で満たされている副鼻腔に炎症を生じたものが副鼻腔炎です。ウィルスや細菌の感染により鼻腔に炎症が起こり、その炎症が鼻腔とつながっている副鼻腔に及んだものを急性副鼻腔炎と呼びます。通常は薬物療法や自然治癒で治るはずの症状が長引き、粘膜の働きを害する事で鼻腔との通路が塞がってしまう事で炎症が常態化した症状を慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症と呼んでいます。
「鼻中隔」とは二つの鼻の穴の間にある仕切り部分の事です。鼻中隔は大抵の大人の場合どちらかに曲がっており、日常の生活に支障がなければ特に問題にはなりません。
ところが曲がり方や度合いが過度な為に、鼻づまりや鼻血が頻発する場合には、症状改善の為の治療が必要とされます。鼻中隔は軟骨と骨で構成されており、身体の成長と共に形成されていくため、赤ちゃんや小児では鼻中隔弯曲性はほとんど見られません。アレルギー性鼻炎との相関作用で更に症状を悪化させるなど、他の疾患を誘発する原因にもなりますので、注意が必要です。