喉の病気
喉の病気
など
空気の通り道である上気道のうち、咽頭部分に炎症を起こしたものが「咽頭炎」です。咽頭は鼻や口を通じて、直接、外気に接する場所なので、細菌やウィルスによる感染をおこしやすい部位です。季節による気温の変化や乾燥、体力の低下や睡眠不足により抵抗力が落ちた時に発症する事が多く、疾患を防ぐには、過労を避け、うがいやマスクを励行する等、普段からのケアが重要です。
発熱や倦怠感などを伴う事が多いので、安静にして、刺激のある飲食物を避け、体力の回復に努める事で回復を早める事が可能です。
上気道のうち、喉奥の左右にある扁桃腺が細菌やウィルスによって感染をおこした症状を「扁桃腺炎」と言います。多くの場合、扁桃腺が赤く腫れ、強い痛みや発熱を伴います。感染の度合いが強い場合には高熱となり、扁桃腺部分に白い苔のような物(白苔)が見られ、つばを飲むだけでも強い痛みを伴います。抗菌剤の内服や、うがい薬などの外用薬、高熱による体力の低下が著しい時には点滴を用いた治療を行います。
体質によっては頻発する場合があります。年に何回も発症する、毎年のように発症する場合には外科的処置の検討が必要となる場合もあります。
扁桃腺より更に奥下方にある喉頭に炎症がおきているものが喉頭炎です。細菌やウィルス感染だけでなく、場合により、過度の喫煙やアレルギーが原因となる事もあります。声のかれ・かすれ、咳が続く、のどの痛みや発熱を伴う事が多く、重い症状では咽頭の腫れが強くなる為、呼吸がしづらくなる事もあります。喉頭の中でも声帯の炎症が強い場合は「(急性)声帯炎」喉頭蓋(のどちんこ)に炎症が起こったものを「(急性)喉頭蓋炎」と呼びます。呼吸に支障がでる場合にはステロイドの点滴などを用いた早期改善が必要です。